2004 シマノジャパンカップ 投(キス)釣り選手権大会
中国大会 参戦記録

シマノが毎年開催している大会であるジャパンカップに初めて挑戦してきました。

プロローグ

ふと目を覚まして時計を見ると午前2時ちょうど、目覚ましを鳴らし損ねて出発予定時刻に起きることになってしまいました。急いで身支度を済ませて2時20分に出発、幸い高速も空いていて思ったより早く米子まで到着できました。ローソンで食糧と、前日迄に用意し損ねていた腕時計を買い、かめや釣具で予約していた餌を買い、弓ケ浜を目指します。時間に余裕があったので一旦集合場所を通り過ぎて美保湾展望台まで走り、そこまでに川のある場所を一応チェックしておき、それからUターンして既に車が一杯の駐車場に到着しました。

5時前でしたが予定より早く受付けが始められた様子で、ゼッケンをつけた人が歩いています。そして自分の道具をチェックして受付へ。「これを取って下さい。」と云われA4の封筒をくじの様に自分で選ぶと、その中にゼッケンが入っていました。後でゼッケン番号順に出発という事を知り、その抽選を兼ねていたのがわかりました。受付横で予約していたジャパンカップのポロシャツを購入し、それはクルマへ置いておく為にもう一度駐車場に行き、再び本部前に戻って来ました。
竿を継いで待っている人も多く、目立つのは白い竿、次に銀の竿、中にはダイワの赤い竿やがまかつの黒い竿が見られました。ゼッケン番号は275番というのが見え、それから判断すると募集人員の250名を越えての参加人数です。


開会式を待っている出場者

受付が終了したらゼッケン番号順に並びスタッフがクーラーチェック、そして開会挨拶とルールの説明がありました。一回戦は徒歩移動のみの場所制限無しで6:00〜9:00の3時間のキス重量勝負、その上位20%が二回戦(エリア限定)進出で2時間、上位11名が翌年のセミファイナル西日本大会へコマを進められる、というルールです。

一回戦

ゼッケン番号の小さい順から釣り場へ移動、自分は65番なので比較的前の方でスタートできました。ポイントの目星は立っていないので、人の多くないと思われる遠くへ移動する事にし、道路=国道431号に出て境港方面へ歩いて行きます。中には小走りで急ぐ人もいますが、平均して早歩き(推定時速6km/h)で移動します。実のところ、今日釣り場では初めて履いたウォーターシューズの中に砂が入り、それが足を擦って痛かったので、小走りしようにもできなかったのです。それでも1km以上歩くと、展望台の駐車場が松林越えに見えて来ます。先程チェックしていたその川=流れ込みの横にしようと決め、他の人と離れ駐車場手前の草むらを分け入って砂浜に出ました。

流れ込みの左手にクーラーを置くと、20mほどの両隣りに一般の釣り客がおり、それぞれ近くに投げてキスを釣っています。時計を見るともう10分前、そそくさと竿を継ぎ仕掛けをセットして餌をつけている時にスタートの6時が来ました。数分遅れてやっとキャスト、近くに来た人は既にさびいている最中でした。最初は4色に投げて引いてくると2色の半分ほどのところでアタリが出てまずは一安心、続いてアタリがあったのでリールに1色の糸が来たところで巻き上げて5連と、幸先良いスタートです。(今回は投擲ごとに時刻と釣果をメモに取りながらやってみました。下記の表がそのデータです。)
最初の仕掛けは12本針と数を多くしてスタートダッシュを狙い、それがまずまずうまくいったと思いました。餌付けはスタート前からできるので、第1投めには針数が多くて餌付けに時間がかかるデメリットはない(実際は少し出てしまいましたが)と考えた作戦でした。【たられば:ここで当初の作戦通り、針を切って8本にでも落としていればその後の手返しが上がった筈。】

2投め、3色半ばに投入し2色を引き、アタリが連続したと思ったところで巻き上げると今度は2連。3投め、今度は6連とやはり今日は調子良さそうです。この後3、3、2連とそこそこ続いた後仕掛けをもつれさせてしまい今度は6本に替えます。すると今度は4連と、まだまだイケそうな感じです。ところがこの後はチビヒラメとフグ、素針と続き、その後で2連来た後素針を2回やったところで終了20分前となり納竿としました。

帰り時間のマージンはあったのですが実は靴擦れを起こしていて、堅い道路を歩くのが辛い状態でしたので、波打ち際を時々波で足を洗いながらやや遅めに帰って行きました。なんとか終了4分前に本部前到着、検量に並んでいる人を見るとやっぱり皆さんかなり好調だった様でした。
結果は456g(27尾)、一回戦通過は528g以上と72g足りずでした【たられば:あと4尾、不可能な数ではありませんでした】。最高はなんと1298g。どうも南の方が型が良かった様でしたがそれでも自分の成績からするとどうやってそれだけ上げるのか想像できない次元でした。


投擲時刻

時間差

尾数

ポイント(色)

備考

仕掛け

外道

6:03

 

5

2

スタート

競技キス5号12本

 

6:18

0:15

2

1

 

 

 

6:32

0:14

6

1,2

 

 

 

6:46

0:14

3

1,2

 

 

 

6:59

0:13

3

2

右投擲、右の釣り人越え途中巻上げ

 

 

7:06

0:07

2

1,2

 

 

 

7:19

0:13

0

1

仕掛け絡み、交換

キスR6号6本

 

7:37

0:18

4

2

 

 

 

7:43

0:06

0

 

 

 

小ヒラメ、カニ

7:58

0:15

0

 

 

 

 

8:08

0:10

2

2,3

5色投擲

 

 

8:25

0:17

0

 

 

 

フグ

8:33

0:08

0

 

 

 

 

8:39

0:06

 

 

終了

 

 

総計

27

 

 

ひとりだけの二回戦

二回戦は10:20〜12:20、今度はエリアが限られて本部から左に100mぐらい、右に800mぐらいの範囲を一回戦通過の56名で争われます。この二回戦を見学をしてても良かったのですが、餌もたくさん余っているの事だし再度釣りをしようと、今度は車で(楽々)移動してさっきと同じ場所へ入りました。

10:25に開始、表彰式には戻らなければいけませんから約2時間弱、『ひとりだけの二回戦かな』とつぶやきながらリールを巻きます。仕掛けは今度は8本針、先程同様2色を探って行きます。
最初2連の後ポイントの2色で乗せられず力糸の範囲=波打ち際でピンを単発で拾います。その後2投素針だったのでやや左に投げると今度は左にいた人が右寄りに投げていた様でオマツリ、こちらの針があちらの道糸をかけていただけなのですぐ外れましたが3連続素針で少しあせってきました。
次は正面やや右にキャスト、今度はアタリが続き5連が出て一安心、続いて3連を上げているとアベックが見物に近寄ってきました。構わず続けて、今度は2色でアタリが出た後そのまま少し引くとアタリが更に連続、上げると本日最高の7連が出ました。さすがに珍しいのでしょう、アベックが話し掛けてきたのでこっちも気分がいい時だったしつきあって少し会話をかわしつつ、次の準備に入ります。が時間は12時を過ぎていてそろそろ引揚げの時刻です。アタリがあったところでそれ以上待たずに巻き上げ単発でその場を上がりました。2時間弱で重量は不明ですが20尾と、一回戦終盤よりいいペースとなりました。


投擲時刻

時間差

尾数

ポイント(色)

備考

仕掛け

外道

10:25

 

2

2

スタート

ジャストキス6号8本

 

10:36

0:11

1

力糸

10:48

0:12

1

力糸

10:56

0:08

0

 

フグ

11:06

0:10

0

2

アタリのみ

11:14

0:08

0

 

左隣とオマツリ

11:32

0:18

5

2

 

11:42

0:10

3

1,2

 

11:54

0:12

7

2

 

12:01

0:07

1

2

 

12:08

0:07

 

 

終了

総計

20

 

 

表彰式

本部へ戻ると二回戦を終えた選手が計量している最中でした。この間にシマノの投げ竿の試投ができるチャンスがあったので触って来ました。竿はキススペシャルのDX、錘は足を曲げていないデルナー天秤(たぶん27号)、しかしこの時フィンガープロテクターを持っていなかったので素指で軽く投げてみます。2回投げて2回目には6色が全部出ていたのに驚き、さすがに竿が投げてくれている印象で良い竿(=高価)は楽だなぁと感心しました。

 
(左)商品の数々      (右)試投会用に用意された竿

二回戦の結果、優勝者は400g超でした。一回戦で荒れてしまったポイントの中で散ったキスをどれだけ拾えるかを考えると、マグレで11人の中に入ることは絶対にあり得ません。
表彰の後景品の抽選も行われ、大会は無事終了しました。

 

まだ餌が残っているのでもうしばらく釣りをすることにしました。

今度は南の方のポイントを探る意味もあり、和田浜のキャンプ場(跡?)に行ってみました。ここでは3色でくる様でしたがなかなか的を絞れず、小一時間の最後の方でやっと連掛けでき10尾上げて来ました。本日の総釣果は57尾となり、なんとかお土産の格好がついたというところでしょうか。


投擲時刻

時間差

尾数

ポイント(色)

備考

仕掛け

外道

13:42

 

1

1

スタート

キスR6号6本

 

13:50

0:08

1

3

 

 

 

13:56

0:06

1

3

 

 

 

14:13

0:17

0

 

5.5色投擲

 

 

14:21

0:08

3

3

 

 

 

14:29

0:08

4

3

 

 

 

14:40

0:11

 

 

終了

 

 

総計

10

 

今回の道具&仕掛け
投竿:サーフリーダーSF405CX
リール:スーパーエアロテクニウムMg+ADTスプールS-MGF(チタン色)
ライン:PE0.6/200m+0.8-6号PE力糸13m
錘:トップガン27号
仕掛け:競技キス5号12本,モトスフロロ2.5号1mハリスホンテロン黄緑0.8号3cm
キスR6号6本,モトスフロロ2.5号1mハリスホンテロンピンク1号3cm
ジャストキス6号8本,モトスフロロ2.5号1mハリスホンテロンピンク1号3cm
餌:チロリ(細め)、砂虫は数尾のみ

 

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